ヴァイオレット「大学生だと中学生の子たちと歳も近いから楽しく授業ができそうね！」

エイミー「そういうこともあってこの塾は人気なんだよ。だけど事件が起きてしまう！」

アーサー「事件？誰かのテストの答案用紙が盗まれたとか？」

エイミー「違うよ。塾に通っている生徒の誘拐」

アーサー「誘拐！？大事件じゃん！！」

ヴァイオレット「えっ？でもおかしくない？誘拐事件をどうして塾の講師たちが知っているの？」

アーサー「確かに！ドラマとかじゃ誘拐の電話とかって被害者の自宅とかにかかってくるじゃん！」

エイミー「そう。この誘拐事件はあまりにも奇妙だったんだ。誘拐をしたという犯人からの連絡が自宅ではなく何故か塾に届いた。そして身代金の額は……」

アーサー「ゴクリ……」

エイミー「五千円。ただし、全部一円玉で持ってくること」

ヴァイオレット「えっ！？」

アーサー「安すぎじゃね？」

エイミー「協力者を得てなんとか講師陣は五千円を全部一円で揃えることができた。さて、あとは身代金の受け渡し」