エイミー「さてさて。三冊目ですね〜」

アーサー「もうミステリーお腹いっぱいになってきちゃったよ」

エイミー「アーサー!こんなことでへばっていたら幸せになれないよ!」

ヴァイオレット「そうよ」

アーサー「読書は宗教活動かよ!!」

エイミー「三冊目はこちら!青柳碧人さんの「国語、数学、理科、誘拐」だよ!」

アーサー「うえぇぇぇぇぇ。俺、数学というか勉強全般苦手」

ヴァイオレット「これは学校を舞台にしたミステリーかしら?」

エイミー「惜しい!塾を舞台にしたミステリーだね」

アーサー「塾!?うわ、もう聞きたくない……」

エイミー「とりあえずストーリーは聞きなさい。物語の舞台となるのはJSS進学塾。小学五年生から中学三年生までを対象とした個人塾だよ」

ヴァイオレット「アーサーくん、大丈夫?顔が真っ青よ」

アーサー「……うん。色々思い出しちゃって」

エイミー「その塾には五人のアルバイト講師がいるんだ。全員大学生でJSS進学塾の卒業生」