アーサー「なるほどなるほど……。それでストーリーはどんな感じなの?」

エイミー「物語はとあるペンションに男女七人が集まるところから始まるよ。男女七人は劇団に所属している役者たちで、とあるオーデションに合格したんだ。ペンションは舞台の稽古場ってわけ」

ヴァイオレット「どうしてペンションで稽古を?所属する劇団の舞台でするのが普通じゃないかしら?」

アーサー「確かに」

エイミー「実はこのオーデションを企画した監督はまだ脚本を完成させてなかったんだ。決まっているのは推理劇ということのみ。男女七人にペンションで自由に動いてもらい、それを脚本や演出に活かそうというわけ」

アーサー「ずいぶん役者任せな監督だな〜」

エイミー「でも舞台に立つことに必死な七人は役に成り切ろうとするんだ。でも奇妙なことが起こり始める」

ヴァイオレット「まさか殺人事件が……!?」

エイミー「一人、また一人と劇団の仲間が姿を消してしまったんだ。しかも二人目の失踪者の部屋には事件の可能性を思わせる痕跡があった」