ヴァイオレット「謎めいたお客さん?」

アーサー「例えばどんな人だよ」

エイミー「おつかいにきたOLが季節のお菓子を注文したんだ。「おとし文」というお菓子を一個、そして「兜」というお菓子が九個」

アーサー「一人だけ違う種類のお菓子なの変じゃね?」

ヴァイオレット「もしかして「兜」が九個しかなかったから一個だけ違うお菓子になったとか?」

エイミー「うふふ。決してお菓子が売り切れてたってわけじゃないんだよね〜」

アーサー「じゃあわざわざ一個だけ別のお菓子買う理由がわかんないよ!ひょっとしてあれか?社内でいじめでも横行してんのか?」

ヴァイオレット「私、和菓子はあまりわからなくて。どういうお菓子なの?」

エイミー「じゃあ和菓子のざっくりとした説明。昆虫が産卵の際に落とした葉っぱを見た和菓子職人がまるで紙を巻いて落としてある文のようだと感じたから「おとし文」。「兜」は端午の節句ーーー男の子の無病息災を願う日に飾る五月人形の兜を模したものだね」