(こんなこと、決して許したらいけない……)
朱雀は拳を握り締め、ただ時を待った。オークションは順調に進んでいき、朱雀とイヅナの入った檻が悪魔によって運ばれていく。
「お前らはいくらで売れるんだ?」
「買われなかったら俺らが食べてやるから安心しろ」
ニタニタと笑いながら悪魔が檻を運ぶ。それを朱雀は無言で睨み付けた。薄暗い場所から明るいスポットライトが照らす舞台へ檻が置かれる。眩しさに二人は目を細めた。
(これがオークション……)
朱雀の目の前には、大勢の妖たちが舞台を見つめている。いかにおいしい肉を手に入れるかどの目も野望に満ちていた。隣を見ればウォードたちがマイクを手にしており、スタンが口を開く。
「さあ、お次は特別枠です!!このオスとメスはセットとなっております!!金額は三十リーラから!!」
スタンの言葉に会場が騒めいた。金額は朱雀にはわからないものの、先ほどの競りより高い設定金額なのだろう。
朱雀は拳を握り締め、ただ時を待った。オークションは順調に進んでいき、朱雀とイヅナの入った檻が悪魔によって運ばれていく。
「お前らはいくらで売れるんだ?」
「買われなかったら俺らが食べてやるから安心しろ」
ニタニタと笑いながら悪魔が檻を運ぶ。それを朱雀は無言で睨み付けた。薄暗い場所から明るいスポットライトが照らす舞台へ檻が置かれる。眩しさに二人は目を細めた。
(これがオークション……)
朱雀の目の前には、大勢の妖たちが舞台を見つめている。いかにおいしい肉を手に入れるかどの目も野望に満ちていた。隣を見ればウォードたちがマイクを手にしており、スタンが口を開く。
「さあ、お次は特別枠です!!このオスとメスはセットとなっております!!金額は三十リーラから!!」
スタンの言葉に会場が騒めいた。金額は朱雀にはわからないものの、先ほどの競りより高い設定金額なのだろう。

