「何でみんな壁の中から?」
不思議そうな顔をアカネが見せる。イヅナも首を傾げた。先ほどアカネが触れた時、壁の中には入れなかった。しかし今、ツヤたちは壁の中から確かに出てきたのだ。
「それはツヤさんのおかげだね」
アオの言葉にアカネはまた嫌そうな顔をした。しかし、ツヤは気にする様子もなく胸を張って言う。
「この船は妖たちの豪華客船だ。妖ならば壁を自由にすり抜けて移動できる。鬼のあたしは自由に移動できるというわけだ」
「だからツヤの鬼の匂いを僕らにつけてもらったんだ。今は僕たちも妖と見なされて壁を自由に移動できるし、他の妖から餌として認知されない」
ギルベルトが話を引き継いで言うと、レオナードが鼻の下を伸ばしてニヤニヤしながら「ツヤさん、柔らかかったな……」と言った。イヅナが顔を顰めるのと同時にヴィンセントがレオナードの頭を叩く。
「あの、この船は一体何が目的で動いているんですか?」
不思議そうな顔をアカネが見せる。イヅナも首を傾げた。先ほどアカネが触れた時、壁の中には入れなかった。しかし今、ツヤたちは壁の中から確かに出てきたのだ。
「それはツヤさんのおかげだね」
アオの言葉にアカネはまた嫌そうな顔をした。しかし、ツヤは気にする様子もなく胸を張って言う。
「この船は妖たちの豪華客船だ。妖ならば壁を自由にすり抜けて移動できる。鬼のあたしは自由に移動できるというわけだ」
「だからツヤの鬼の匂いを僕らにつけてもらったんだ。今は僕たちも妖と見なされて壁を自由に移動できるし、他の妖から餌として認知されない」
ギルベルトが話を引き継いで言うと、レオナードが鼻の下を伸ばしてニヤニヤしながら「ツヤさん、柔らかかったな……」と言った。イヅナが顔を顰めるのと同時にヴィンセントがレオナードの頭を叩く。
「あの、この船は一体何が目的で動いているんですか?」

