(この妖の核は……)
その時、隣で炎が上がった。アカネが炎を纏った剣で妖を斬り付けたのだ。妖は悲鳴を上げ、その体は塵となって消えていく。
(すごい……一撃で……)
やはり彼の使う不思議な力や剣術の腕前はすごい、そうイヅナは思いながら薙刀を振るう。腹部にあった核を無事に破壊できた。
肩を大きく動かして息を吐くイヅナをアカネはチラリと見た後、先ほど妖が現れた壁に触れる。妖のように通り抜けることはできず、アカネの少し大きめの手は壁に当たっただけだった。
「妖じゃないと通り抜けできないみたいね」
イヅナの言葉にアカネは何も返さない。ただ真剣な表情で何かを考え込んでいる。その時だった。
壁から腕が現れた。イヅナとアカネは身構えたものの、彼女はその腕に見覚えがあったため、薙刀を下ろした。黒い振袖のついた軍服を着た腕の先から体が見えてくる。
「ツヤさん!!」
イヅナは安堵の声を上げ、アカネは嫌そうに目を逸らした。ツヤは息を吐き、アカネをチラリと見て「やはりお前もいたか」と呟いた。
その時、隣で炎が上がった。アカネが炎を纏った剣で妖を斬り付けたのだ。妖は悲鳴を上げ、その体は塵となって消えていく。
(すごい……一撃で……)
やはり彼の使う不思議な力や剣術の腕前はすごい、そうイヅナは思いながら薙刀を振るう。腹部にあった核を無事に破壊できた。
肩を大きく動かして息を吐くイヅナをアカネはチラリと見た後、先ほど妖が現れた壁に触れる。妖のように通り抜けることはできず、アカネの少し大きめの手は壁に当たっただけだった。
「妖じゃないと通り抜けできないみたいね」
イヅナの言葉にアカネは何も返さない。ただ真剣な表情で何かを考え込んでいる。その時だった。
壁から腕が現れた。イヅナとアカネは身構えたものの、彼女はその腕に見覚えがあったため、薙刀を下ろした。黒い振袖のついた軍服を着た腕の先から体が見えてくる。
「ツヤさん!!」
イヅナは安堵の声を上げ、アカネは嫌そうに目を逸らした。ツヤは息を吐き、アカネをチラリと見て「やはりお前もいたか」と呟いた。

