「……ごめん」
「……ううん」
声は小さくて、誰にも聞こえていなかった。
でも、その一瞬の間に、顔がほのかに赤くなったことは、お互いに気づいていた。
照れくささと、少しのときめきが、静かに胸の奥に残っていた。
カップに残った紅茶を見つめながら、わたしは小さな声で言った。
「……ねえ、次も……またこの4人で、どこか行かない?」
その言葉に、全員の視線が集まった。
わたしは、少し照れくさかったけれど、先を続けた。
「今日は……すごく楽しかったから。……また、こういう時間があったらいいなって」
数秒の沈黙。
最初に破ったのは、紗英ちゃんだった。
「賛成! もちろん行く!」
柊くんも満面の笑みでうなずいた。
「俺も! 今度はバーベキューとか? いや、映画でもいいな」
一ノ瀬くんは、静かに微笑んでいた。
「……うん、俺も行くよ。絶対」
その表情を見て、胸が少しだけあたたかくなった。



