君の隣が、いちばん遠い



「なになにー!?今のなに話してたの!?」

「気になるー!ひより、顔真っ赤!」


紗英ちゃんと柊くんが騒ぎ出す。

わたしは「あーもう!」と笑いながら逃げるように前を歩いた。


冬の空は少し霞んでいたけれど、4人の足音は軽やかに響いていた。