桜色ダイアリー

風野くんはよろめきながら、私を丁寧に受け止め優しく抱きしめてくれた。

「ありがとう」
「うっ……うっ……」

風野くんの声がくすぐったいくらい耳元で囁く

大きなキャンパスの目の前

力強く凛とした桜の木

私は嗚咽するように泣き続け、私が泣き止むまでずっと風野くんは優しく抱きしめていた

しばらくして私は風野くんと一緒に美術展の外に近くのベンチに座った

「春間さん、少しは大丈夫」

風野くんからハンカチを貰う