桜色ダイアリー

ポンポンと背中を摩る

「で……でもっ!!」
「それに、右手が使えないとしても、
それでも大好きな絵を描きたいから……」

抱きしめる手を離して、じっと見つめる。

「だから…その…春間さんには側にいて欲しい」
「えっ……」

思いがけない言葉に涙が一雫が流れる

「春間さんの事が好きだから……」

開いていた窓から小さな風が吹く

「待ってるから…」

それが風野くんと交わした最後の言葉となった