桜色ダイアリー

私はチラリと包帯で巻かれた右手を見る

「立ち話もなんだから、中に入ろう」

そう言って、風野くんは左手で私の手を握りしめて促されるまま美術室の中へと入った。

大きなキャンパスの横にあるいつもの席

私は座れずに立ち尽くしていた。

「どうしたの…?」

風野くんが心配そうに私を見つめる

目をギュッと瞑り、保健室で見たあの夢がフラッシュバックする

「春間さん…?」

風野くんが近寄ろうとした時、私は地べたに座り込み頭を下げた