色の存在しないモノクロの世界が私の世界。

生きる意味も、生きる希望も、何も見い出せない。

生きる意味も希望もないのなら、私は何のために生きているのだろう。別に生きていなくてもいいじゃんか。

学校の屋上のフェンスをゆっくりと乗り越えて、校庭を見下ろす。

「さよなら世界。来世は人以外に……いや、もう生きたくないな」

そう言って私は、屋上から飛び降りた。