過保護な医者に心ごと救われて 〜夜を彷徨った私の鼓動が、あなたで満ちていく〜

雪乃の瞳に残る涙をそっと拭い、
大雅は優しく彼女の髪を撫でた。

「大丈夫だよ、怖がらなくていい」

その声に、雪乃の身体がふっと緩む。
大雅はゆっくりと彼女を抱き寄せ、深く息を吸い込んだ。

二人の距離がさらに縮まり、温もりが溶け合う。
唇が触れ合い、やがて重なり合うキスは、これまでよりも濃密で甘く、心の奥底まで届くようだった。

静かな部屋に二人だけの鼓動が響き、
大雅はそっと雪乃の背中を撫でながら、さらに抱きしめる。

「ずっと一緒だ」

雪乃は安心したように目を閉じ、彼の胸に顔を埋めた。
そのまま時間がゆっくりと流れていった。