自由席は戦場だ。ドアが開けば、皆小走りで入場し、自分の席を確保する。僕も最後尾の方からのスタートではあったが、少し小走りで入場し、空いている席を探す。なんとか、3列シートのC席。つまりは通路側に空いているところがあって、運よく座れた。隣のB席は真ん中の席になるが、空席で、誰も座ってこなかった。
とりあえず、もう座れたから大丈夫。あとは、イヤホンでもして音楽を聴きながら、目を閉じ、ゆっくりまったり、乗り換えの岡山駅まで待てばいい。本来、福山駅で乗り換えるのが理想なのだが、この電車は福山には停まらない。岡山からこだまに乗り換えると、その分、こだまに乗る時間が増えて、到着時間が少し遅くなってしまう。でも、それでいい。実家からの最寄りの東広島駅までは母親が迎えに来てくれることになっているが、こだまに乗り換えてから連絡しても十分に間に合う。
途中、B席に座ってきたサラリーマンの男がいた。簡易のテーブルに駅で買ったであろう弁当を広げ(崎陽軒のシウマイ弁当だった)、それを食べ、あとはビールを飲んでいた。途中、ゲップのような、しゃっくりのような、訳のわからないおじさん特有の反応をしたが、それ以外は比較的、腹を立てることもなく、穏やかな気持ちでいれた。
岡山駅へ着き、こだまに乗り換える。途中、お土産コーナーで、きびだんごを買い、それをこだまの中で食べた。岡山はきびだんごが名物で、いろいろな会社が出しているけれど、僕が好きなのは1択。甘いお餅のような食感のするきびだんごで、実家へ帰る時、逆に東京へ戻る時には、大抵、買うようにしている。だから、岡山で乗り換えるのは別によかったのだ。



