ホリー・ゴライトリーのような女





焼き鳥屋から終電で家に帰ると、アパートの自転車置き場で偶然、鹿波と遭遇した。


「撮影終わり?」


「ええ、そうよ。そっちは、夢の国帰り?」


「まあね。どうだった? 撮影は」


「夢の国はどうだったの?」


鹿波は両肩を上にあげて、ストンと落とした。


僕も同じように、両肩をあげて、ストンと落として返事をした。


「じゃ、明日も早いから」


「同じ現場だったね。また明日」