ホリー・ゴライトリーのような女





撮影が終わって、打ち上げを行うことになった。学校に機材を返し終えた制作陣と学校のエントランスで合流して、2列縦隊で居酒屋まで向かった。


「今日の店って、未成年行けるんだっけ?」


と隣を歩いていた『大女優』が話しかけてきた。


「さあ、どうだろ」


「私さ、こういうところであんまり問題になるようなこと、したくないんだよね」


「と言うと?」


「もし、売れたときに何年か経って、未成年で飲酒してたなんてことがバレたらさ、いろいろと面倒じゃん。下手したら謝罪会見とか開かなきゃいけないかもだし」


「だったら飲まなきゃいいだけじゃね?」


「それでもだよ。結局周りで飲んでる人がいたら、そういう見方されちゃうじゃん」


じゃあ来なければいいのに。と僕は思ったけど、口には出さなかった。