鹿波の言った通りになった。
大城と清原の話を僕は一晩中聞いた。でも、結論は出るわけもなく、朝日が昇った。今日のところは二人には始発で帰ってもらった。
対する鹿波も同じように始発に間に合うように、坂本と近藤を追い出したらしかった。坂本と近藤の言い争う声が、ユニットバスでコンタクトを外している時に聞こえた。どうやらあちらも解決しなかったようだった。
そして、僕は泥のように眠った。アラームもセットせずに、もう今日は休むと決めた。休みと決めると、気が楽になって、もういくらでも眠れそうだった。
夢を見ていた。
それは昔に見た夢に、少しだけ似ていた。
綺麗な女性とスーパーマーケットで一緒に買い物をする夢。
僕はトマトは嫌いだと言った。しかし、彼女はトマトが好きだと言った。僕は不機嫌になった。すぐに彼女が小走りでトマトを売り場に戻しに行った。
あの小走りしている彼女の後ろ姿が、僕はいつまでも忘れられなかった。



