タバコをもう1本、鹿波にもらって、吸った。さっきのタバコより気持ち、美味しいような気がした。 「さて、私たちの安眠を取り返しに行きましょうか」 「ああ、そうだな。でも、どうやる?」 「それはもう、根気強く話を聞くしかないんじゃないかしら」 「オールだな、こりゃ」 「私は端からそのつもりだったわよ。今夜は眠れない夜になるって」 「明日、木曜日だろ? 演技指導の授業が入ってるんだよ。サボると何言われるか……」 「じゃあ、是が非でも安眠を取り戻すしかないわね」