続・おいしいものシルブプレ!! - l'année prochaine -

「スイスの公用語は4つ。
ドイツ語、フランス語、イタリア語、そしてロマンシュ語だ」
「フランス語話します」
「ロマンシュ語って何ですか?」
「スイスの東部で話されている言語だ。話すひとはとても少ない」
「ロマンシュ語無理」

本日、
夕方ご来店の茶髪と金髪さんは、飲み物とおやつをイートインスペースで広げながら、女子高生4人組と話している。去年の子たちは卒業した。
夕方になったら急に肌寒くなったな。夕日がまぶしいのでブラインドをおろした。

「日本ではヨーロッパの地理を学ばないのか?」
「中学では地理の授業あったけど」
「私たち、選択は日本史なんです」
「そうか。面白そうだな。日本史」
「ニホンシ?」
「L'histoire japonaise.
Elles l'apprendent au lycée」
「楽しい!!」
「はい、楽しいです!!」
すごいな。あの子たちの適応力。ついさっき会ったばっかりなのに、もうあんなに仲良くなってる。

「おふたりはどう言う知り合いなんですか?」
(そこすんごい気になる)
「俺がコイツの学校に留学中だ」
「オーストラリアから!?」
「留学!? え? おふたりともおいくつなんですか!?」
「大学生」
「ほえええええええええ!!」
茶髪の言葉にニコニコする金髪さん、妙な悲鳴を上げる女子高生たち、そして、後輩くんに質問する私。
「大学生ってボーイなんですか?」
「未成年ならボーイなんじゃないですか? 飛び級とか」
「飛び級!!」
(もしやこのふたり、すっごいエリート!?)

「一度日本に来てみたかったんだ。うちのばあちゃんは日本人だ。いつも来てもらうばかりでも悪いし」
(あのおばあちゃん、すんごいアクティブ)
あれ?

もしかして、
養子の話って本当なのかな。