「Terrible」
(ヤバい)
イートインスペースに着くなり、茶髪のイケメンがそう吐き捨てた。「大丈夫そうです!!」と後輩くんは自信満々に言ったが、
どうしても大丈夫そうには見えない。むしろ状況が悪化しているような。
「だいじょうぶ!!」
金髪さんはニコニコしながら、手早く紙コップを出し、お茶を注ぐ。慣れてるな。日本2回目だからか? 関係ないか?
「うまっ」
渋々紙コップに唇をつけた茶髪イケメンが、開口一番そう言った。え?
「嘘だろ!? バカうまいんだが。ここ日本だろ? マジかよ」
(おまえの日本語がな!!)
「だから大丈夫だって言ったじゃないですか。先輩」
「いや絶対に嘘だろ。見切り発車したらたまたま満塁ホームランになっただけだろ」
「Good Day」
金髪さんが満面の笑みを浮かべてそう言った。アワアワしているうちになんか丸くおさまった。
茶髪のイケメンが舌打ちしながら金髪さんについた白い梅の花びらを取る。見た目だけはすてきな風景だと思った。見た目だけは。
(ヤバい)
イートインスペースに着くなり、茶髪のイケメンがそう吐き捨てた。「大丈夫そうです!!」と後輩くんは自信満々に言ったが、
どうしても大丈夫そうには見えない。むしろ状況が悪化しているような。
「だいじょうぶ!!」
金髪さんはニコニコしながら、手早く紙コップを出し、お茶を注ぐ。慣れてるな。日本2回目だからか? 関係ないか?
「うまっ」
渋々紙コップに唇をつけた茶髪イケメンが、開口一番そう言った。え?
「嘘だろ!? バカうまいんだが。ここ日本だろ? マジかよ」
(おまえの日本語がな!!)
「だから大丈夫だって言ったじゃないですか。先輩」
「いや絶対に嘘だろ。見切り発車したらたまたま満塁ホームランになっただけだろ」
「Good Day」
金髪さんが満面の笑みを浮かべてそう言った。アワアワしているうちになんか丸くおさまった。
茶髪のイケメンが舌打ちしながら金髪さんについた白い梅の花びらを取る。見た目だけはすてきな風景だと思った。見た目だけは。



