あれから翔と帰っていて変わったことといえば、バイバイする時にハグするのが習慣になったこと。

いやなんで？笑

あれからなぜハグをすることが当たり前になったのかわからなかった。

「ねぇ…なんでハグすんの当たり前になってるん？」

「ん〜？さぁ？」

あ、これ遊んでる…

なんかむかついたから僕は翔の腹を殴ってみせた。

「うっ…いってぇ笑 なんで殴るんだよ」

「むかついたから」

「意味わからん笑」

あれからなぜか気まずいようなそうじゃないような変な気持ちになっていた。

今日は翔の家まで僕が送る形になった。

しょうもない話題で盛り上がりながらあっという間に翔の家まで行ってしまった

翔の家はアパートだ。

すると翔は僕の手をとって隣のマンションの路地裏的な場所に連れてきた。

「おまえこそさ、なんでハグした時、泣いてたの？」

「っ……」

「それにさ、誰かとこうしたのいつぶりだろうって言ってたよな？あれ、どういう意味？」

「え…と……」

「……ん？話せる…？」

なぜかその「ん？」が何よりも優しく感じてこの人なら大丈夫だと思ってしまった。

「実はね………」