雪の精と白い夜

<12月25日、土曜日の夜>

楽しい時間はあっという間。
辺りが暗くなり、雪がちらつき始めた。

最後に訪れた場所は、
私たちが初めて出逢った公園だった。

白夜(はくや)
月永(るな)、今日はありがとう。楽しかった。』

月永(るな)
白夜(はくや)、ありがとう。私もすごく楽しかったよ。」

白夜(はくや)
『恋人のデートみたい…だね…。』

月永(るな)
「う…うん…///(照)…デートみたい…だね。」

私は嬉しさと気恥ずかしさのあまり
噛んでしまった。

白夜(はくや)
『……ねぇ、月永(るな)。』

月永(るな)
「?」

白夜(はくや)は一瞬の間を置いてから、
私に小さな箱を差し出した。

白夜(はくや)
『よかったら…この”お守り”受け取って?』

月永(るな)
「これ…病気の快復祈願…?」

白夜(はくや)
『大丈夫!手術、ゼッタイに成功するから!』

月永
白夜(はくや)…?!手術のこと…どうして知って…?」