雪の精と白い夜

<12月25日、土曜日の昼>

入院を来週に控えた私は
白夜(はくや)と街へ遊びに来ていた。

2人で食事して、水族館へ行って、
まるで恋人のデートみたいで嬉しかった。

白夜(はくや)
『水族館、楽しかったね。』

月永(るな)
「うん、お魚さんきれいだったね!」

白夜(はくや)
『疲れてない?少し休もうか?』

月永(るな)
「大丈夫だよ、ありがと。」



デート中、
白夜(はくや)はずっと私の体調を気にかけてくれた。

まったくもう…。
こんなときまで”頼れるお兄ちゃん”なの?

(…人の気も…知らないで…)