雪の精と白い夜

そして私が悲しみを出し切った頃に…。

白夜(はくや)
『…月永(るな)…つらかったね。』
『今まで本当によく頑張ってきたね。』

『僕だって月永(るな)と逢えなくなるのは悲しい。』
『もし手術が失敗したらなんて考えたくない。』
『けど月永(るな)が決めたことなら、どんな結果も受け入れる。』

月永(るな)
白夜(はくや)…!」

彼の存在が、今の私の支え。
彼の声を聞くだけで怖いものなんてなくなる。

私がそんな安心感に包まれていると、
白夜(はくや)は突然、私の手をぎゅっと握った。



ドキッ



私の耳が心臓の音でいっぱいになった。

白夜(はくや)
『僕は月永(るな)のことが好きなんだ。』

月永(るな)
「ふぇ?!!」



私は驚きのあまり変な声が出た。
白夜(はくや)…このタイミングは反則だよ…。

(私のバカ…先、越されちゃった…)

幼馴染みで兄妹みたいな白夜(はくや)に、
私がまだ伝えられていない「好き」を…。

月永(るな)
白夜(はくや)、ありがと…私もずっと…。」

白夜
『1つ、ワガママを言わせてほしい。』

返事を言いかけた私に、
白夜(はくや)が珍しく言葉を被せた。

白夜(はくや)
『イヤじゃなければ、今は返事を保留にしてほしい。』