雪の精と白い夜

白夜(はくや)に「入院する」としか伝えていなかった私は
驚いて言葉に詰まった。

白夜(はくや)
『間違ってたらごめんね。』
『今回は大きな治療を受けるのかな、と思って。』



月永(るな)
「…知ってたの…?」

白夜(はくや)
『知らなかったけど、月永(るな)の表情から、なんとなく。』

月永(るな)
「バレてたの…?」

白夜(はくや)
『ただの勘。ずっと…1番近くで月永(るな)を見てきたから。』

あぁ…敵わないや。

いくら私が白夜(はくや)を心配させないように振る舞っても、
ぜんぶ気づかれていた。

なのに、白夜(はくや)は私が気負わずにいられるよう、
いつもと変わらず接してくれた。

月永(るな)
白夜(はくや)…実はね……。」

私は白夜(はくや)に正直に話した。

今回の入院の理由と、
手術を受けるか迷っていること。

そして、私に残された時間…。