顔が赤くなっていくのを感じる。ハルマはその様子を見て満足したように整列しに行った。


「ちゃんと見てたか?」

「おつかれさま。見てたよ、すごかったね。」


ハルマは挨拶が終わってから、水分補給をしがてら私に話しかけてきた。先程から流れ落ちる汗を吹いている。その腕は逞しく、今までの練習の成果が垣間見えた。


「だから言っただろ?オレは有言実行の男なんだよ。」

「ふふ、ほんとだね。次も頑張って。」

「…お、おう。」


流石に少しは疲れているのか、顔を少し赤らめながら次の試合に向けて準備をしに戻って行った。
次の試合までは暫く時間がある。どこかで時間を潰そうかと考えていると、着信があった。