ハルマはふっと笑い、ぐしゃぐしゃと私の頭を撫でまわした。
「わっ、ちょっと…!髪崩れるからやめてよ!」
「……次の試合、見てろよ。スリー決める。」
「えっ?」
それだけ言うと、ハルマは仲間に呼ばれて行ってしまった。
……急にそんなこと言われるなんて、私が負けたこと気にしてるのかな?
そう考え込んでいるとブザーがなった。試合前の練習時間のようで、ハルマたちのチームはシュート練習をしている。
クラスの人達も続々と応援に来ており、応援席は賑わっている。
「あ、いたいた。アサ!」
「ユイ!おつかれ。」
ユイが私の隣に座った。彼女はバドミントンの試合に出ているので今日会ったのは朝以来だ。
「どう?試合勝った?」
「いや、負けちゃったよ。そっちは?」
「余裕で勝てたよ!バド部が4人もいるとやっぱ違うね〜このまま決勝戦まで行ってタツヤくんにいいとこ見せるんだから!」
