「よう、気分はどうだ?」

「あんまり……」


期待されていないとわかっているとはいえ、多少プレッシャーは感じる。朝から少し元気がない私を見かねたのか、ハルマは声をかけてきた。


「お前卓球だっけ?ちゃんとできんのか?」

「一応練習はしたんだけどね、流石に1回戦敗退は避けたいかな…」


私がそう言うと、ハルマは鼻で笑った。


「まあ最悪お前が負けてもオレが点取り返してやるよ。お前みたいに鈍臭くないからな。

「一言余計……!そんな大口叩いて、負けたらどうすんの?」

「絶対負けねえよ。試合見に来い、優勝する。」