溺愛サバイバル!?




そこまで深い仲ではない人の家をジロジロと見るのはマナーが悪いと思ったが、どうしても見ずにはいられなかった。そのくらいナギくんの家は立派だった。
壁に飾られた写実的な絵画や綺麗なツボ、傷一つない美しい花。そもそも外観から立派で、なんとなく入る前からイメージはついていた。


ナギくんに言われた通り、寄り道をせず真っ直ぐと彼の部屋へ向かう。
コンコン、2回ノックをして部屋の中へはいる。


「ナギくん、体調大丈夫?」

「ん…?あぁ、アサちゃん……?」

「うん、色々買ってきたよ。まずは体温測ろう___」


私がそう言いかけると、ナギくんは私の手を掴んで彼の頬に押し付けた。

「えっ、ナギくん……?」

「初めてだ……風邪ひいてる時に、誰かにそばに居てもらうの…」