物語の王子様を連想させるような金髪、スラッとした長身、整った顔立ちに朗らかな性格とくれば彼を狙う女子がたくさんいるのも納得だろう。モテる男は大変だ。


「言い訳にしか聞こえないだろうけど、本当にごめん。今回は良かったけど、君を巻き込むことで怪我をしていてもおかしくなかった。」

「い、いや!そんな謝らなくても……!」


頭を下げて謝る彼に驚き、とりあえず頭を上げてもらう。


「別に今回怪我したわけじゃないし、追いかけられたのだってナギくんが悪いわけじゃない。そんなに謝る必要はないよ。」

「アサちゃん……ありがとう!今度必ずお礼するよ。」

「いや、だからそこまでしなくても……」