「うん、お兄ちゃんが連れていってくれるの。丁度行きたい大学だしね。ハルマはもう進路決まったの?」

「あ?あぁ……まあ…」


なんだか煮え切らない態度のハルマに疑問を持つが、いくら幼なじみといえどシビアな話題なのでそれ以上深入りすることはしなかった。


「大学の文化祭って…大丈夫なのか?ほら、変な奴とかたくさんいんだろ。」

「うーん、流石に大丈夫じゃない?みんな大人だし。何かあってもお兄ちゃんだっているしね。」

「ヨルがいるなら危ないことはないか?いやでもあいつ自体が……」

ハルマは1人でブツブツと呟いているがよく聞こえない。