「ほんとごめんね、すごい焦っちゃって。関係ない君まで巻き込んじゃった。」
「はぁ…どうしたんですか?」
「えっと、まず自己紹介からだよね。僕は今日から転校してきた如月ナギ。よろしくね。」
「こ、紺野アサです。よろしくお願いします……」
「あ、あと君も3年生だよね?同い年なんだから敬語使わないでよ!名前も好きに呼んで!」
「は、はぁ……」
急に突っ込んできたと思えば自己紹介を始めて、なんとも自由な人だ……転校生が来るとは聞いていたが、こんな明るい人だなんて思っていなかった。
「アサちゃんに聞きたいこと沢山あるけど、まずはさっきの説明しないとだよね。実は、転校したばっかりで道がわからなくて、近くの生徒に聞いたんだけどそこから誰が教えるかって数人の生徒で揉め始めちゃって……」
「うわぁ……」
