溺愛サバイバル!?


もちろん彼が悪いわけではない、ただ、他の女子の雰囲気が変わるのを肌で感じた。部屋割りの時になんだか空気がピリピリしていたのもこのせいだったのか…

ナギくんには申し訳ないが私もできるだけ問題は避けたいので、大人しく隅の席に座り、みんなの注文を聞いてタンバリンやマラカスを振っている。

みんなの歌を聞くだけでも楽しく、すぐに時間は過ぎていった。ナギくんの近くの席の争奪戦は凄まじいものだったが、結局彼の友人が座ることで丸く収まったようだ。
その後も特に問題はなくカラオケは進んでいき、ナギくんや彼の友人たちが面白いジョークを混じえながらみんなを笑わせていく。
大勢の人の輪の中心にいる彼を見て、やはり生きる世界が違うのだと痛感する。彼が優しいだけで、本来ならナギくんと話す機会なんてほとんどないんだろうなぁ。