溺愛サバイバル!?



彼は誰にでも分け隔てなく優しいので、バイト先でよく話すが、学校では手の届かない存在のようで、入学式以降なんとなく話しかけられずにいた。


「たくさん人がいるから2部屋にわかれようぜ!適当に決めてくからな〜」


誰かがそう言って部屋割りを決め始めた。人が多すぎてもはや誰が発言しているのかすら分からない。

私は奇跡的に友人と同じ部屋になり、更にタツヤくんとも同じだったようだ。
今までに見たことないくらいはしゃぐユイを引きずってなんとか部屋に入り、端の方を陣取る。歌はあまり得意ではないので、友人の青い恋を応援しつつ、出来るだけ目立たないようにしよう…

私の決意を打ち破るかのように問題は発生した。まさかナギくんとも同じ部屋だったのだ。