溺愛サバイバル!?






放課後、タツヤくんのために完璧にメイク直しを終えた友人と一緒にカラオケへと向かった。

カラオケには20人程の生徒が集まっていた。いつもは友人数人と来る程度だったので、想い人との交遊に浮かれる友人をよそに、あまり知らない他クラスの人とのカラオケで緊張している私はすでに気分が落ち込んでいた。


「うわぁ、すごい人……」

「今日はナギくんも来てるからね〜すっごい人気なんだよ。誰とでも仲良いし。」


普段あまり学校で関わることがないため気づかなかったが、ナギくんは転校してすぐにこの学校の人気者になったらしい。クラスの離れた私の耳にも彼の噂が入ってくるくらいだ。
やれ学年一の美少女に告白されただの一日に5人もの女の子に言い寄られただの……