「昨日、ごめんね。お兄ちゃんが心配してくれてること、わかってるの。
でも、まだ子供扱いされてるんだって悲しくなって、ついムキになっちゃった……私の事嫌いになってない?」

「……そんなわけないだろ?俺がお前を嫌いになることなんて絶対にないよ。
俺の方こそごめん。さっき、お前から話があるって言われた時、もううんざりだって言われるんじゃないかって……怖かったんだ。」

「お兄ちゃん……」


私たちはもう子供じゃなくなって、昔みたいに遊べなくなった。私もお兄ちゃんも、互いを思う気持ちは変わらないはずなのに、なんだか今までの関係が壊れてしまいそうで、ずっと怖かった。でも、それは私だけじゃなかったんだ。


「私たち、2人とも臆病だったんだよ。」

「……そうだね。」