ハルマはすごくバスケが上手くて、中学生の時に県で1番の選手に選ばれたほどだった。そんな彼ならどんな高校でも引く手数多なはずなのに……


「べ、別に理由なんてねーよ。そこそこバスケ強かったし、偏差値も丁度良くて家に近いんだからそりゃここ選ぶだろ!そうじゃなかったら高校までわざわざお前と同じ場所選ばねえよ!」

「は、はぁ!?アンタにそんなこと言われる筋合いないんだけど!私だって高校でまでアンタと同じになんかなりたくなかったけど!」

「…っ!そうかよ。……俺もう行くから」

「あっ………」


ちょっと今のは言いすぎたかも……
私たちはいつもこう。くだらない事でケンカして、本当はこんなこと言いたくないのに。


「後で、謝りに行こうかな……」