溺愛サバイバル!?




「これからどうしよう………」


上手く気持ちを切り替えられず、ずっと心はくもったままだ。このまま家に帰ったとして、どんな顔をして兄に会えばよいのだろう。


「おい、そんなとこで何やってんだよ。」

「ハルマ……?」


またちょっかいでもかけにきたのだろうか。昨夜のことで頭がいっぱいで、ぼーっとしているといつの間にかハルマが目の前にいた。


「お前、今日ずっと死にそうな顔してただろ。何かあったのかよ?」

「……ハルマには関係ない。」

「……チッ」


ハルマはうざったそうに頭を掻いて俯いた。朝から最悪な気分なのに、これ以上人と揉めたくはない。いつものこととはいえ、お兄ちゃんと言い合ってしまった後にハルマとまで喧嘩するのはメンタルがもたない。