「ごめん、思ったより道混んでてさ。」

「大丈夫!」


ナギくんとわかれてから数分後、お兄ちゃんが迎えに来た。
確かお兄ちゃんも今日はバイトがあるって言ってたから終わってから来たのかな…?忙しいのに私のことを優先してくれて……やっぱりちょっと不安になるかも。




「おかえりなさ〜い!ヨル、アサのお迎えありがとうね。」

「いや、俺がやりたくてやってる事だから。」


お兄ちゃんは久しぶりの実家を堪能しているようで、お母さんと話し終わるやいなやすぐにソファに深く座り、私に手招きした。


「もうすぐご飯の時間だって。」

「少し休んでからにしよう。お前も頑張ったから疲れただろ?実はさっきアイスを買ってきたんだよ。母さんたちにバレないうちに早く食べよう。」