あまり納得してないようだっが、これ以上探っても無駄だと悟ったのか、もうこの話題について話しかけてくることはなかった。


「お前、ヨルにベタベタしすぎなんだよ……」




今日も無事に学校が終わり、急いでバイト先のカラオケ店舗に向かう。
2年ほど続けていることもあり、自分で言うのもなんだがかなり仕事はできる方だと思う。今日も頑張ろうと1人気合いを入れているとあることを思い出した。


「そういえば、今日から新人さん来るんだっけ……」


そうだ、今日から新しく人が入るため、私がその教育係を頼まれたのだ。さっきはあんな大口を叩いたが、人に教えるとなると話は変わってくる。ドキドキしながら店長の元へ向かうとそこには見覚えのある人物が立っていた。