なんとか気合いを取り戻し、意気込んで学校に行くも、肝心のハルマには中々会うことが出来なかった。
ここ数日互いに避けていた自覚はあるし、仕方ないけど…
2人きりになれるタイミングなんて思いつかなくて、頭を悩ませる。メールで伝えてしまえれば楽なんだろうけれど、それはあまりにも彼に不誠実だろう。
そんなことばかり考えていて全く授業は身に入らず、気づいたら放課後になってしまっていた。
部活はもうないはずだから、すぐに帰るはずだ。
チラリとハルマの方を向くと、目が合う。
ハルマはサッと目を逸らし、すぐに帰ろうとしてしまう。
「あっ…！」
追いかけようとしたが、ここは学校で人も多い。別にやましい事がある訳ではないが、学生とは怖いものだ。1人に知られてしまったら、次の日には学年の半分には知れ渡っているだろう。
