「うん、そこまでわかってるなら、あとは行動だけだよ。」
「そうだよね、ありがとう!
聞いてもらえてスッキリしたよ。」
やっぱりナギくんに話を聞いて貰って良かった。彼のおかげで、自分の中でしっかり気持ちに折り合いをつけることが出来た。
あとはこの気持ちをちゃんと伝えるだけだ。
「あ、もうこんなに暗くなっちゃった…
遅くまでごめんね!本当にありがとう。」
「どういたしまして。暗くて危ないし、家まで送ろうか?」
「大丈夫!私の家ここから近いの。」
「それは良かった。気をつけてね。」
優しい王子様みたいな笑顔で、手を振るナギくんに大きく手を振り返して家の方角を向く。
