「わっ!」

「うわぁっ!?」


急に後ろから大きな声が聞こえ、飛び上がってしまう。後ろを見ると、見覚えのある金髪の髪が靡いていた。


「ナ、ナギくん…?」

「あはは、久しぶり!」


驚いた衝撃で涙が引っ込み、ナギくんにはバレていないようだ。


「たまたま見かけたから、驚かせようと思ったんだけど…こんなに良いリアクション貰えるなんて思わなかったよ。」

「もう!」


ナギくんは余程面白かったのか、まだニコニコとこちらを見ている。受験が近くなり、私はバイトを辞めてしまったので会うのはかなり久しぶりだ。


「バイト、最近どう?」

「特に変わりはないよ。アサちゃんがいなくなって、ちょっと悲しいけど。」

「ナギくんは器用だから、私が居なくたって全然大丈夫でしょ?」

「まあ、何とか上手くやってるよ。アサちゃんは最近どうなの?」

「私は…」