少し薄暗い道を1人で歩く。もう冬が近いからだろうか、日が落ちるのが早く感じる。
今日は人通りが少なくて、まるで世界に私しかいないみたいだ。


この数ヶ月で色々なことが起こりすぎて、自分でも気づかないうちに疲れてしまっていたのかもしれない。頭が痛いし、身体も怠い気がする。体の不調は精神にも影響を与えるもので、気分まで落ち込んできてしまう。


目頭が熱くなる。どうして上手く出来なかったんだろう。お兄ちゃんのことも、ハルマのことも。私が気づかなければ、余計なことしなければ、ずっと楽しくいられたのかもしれない。
こんなところで1人で泣くのは恥ずかしくて、必死に涙を我慢する。