溺愛サバイバル!?


ほっとしながら靴を脱ごうとすると、丁度目の前にハルマがいた。あちらも私に気づいたようで、目が合う。


「お、はよ…」

「…はよ。」


流石に無視することは出来なくて、挨拶をするがぎこちなくなってしまう。それはハルマも同じようで、すぐに目を逸らして早足で去っていく。


まあ、当然の反応だろう。私だって話しかけるほどの勇気はないし。
…少し悲しく感じるのは、きっと気のせいだ。


登校は別だとしても、向かう教室が一緒なので、やはり顔を合わせることは避けられない。元々クラスではそこまで話さないので違和感はあまりないものの、やはりいつもより過ごしずらい。


「はあ…」


最近はため息をついてばかりな気がする。
やっと1日が終わった。休みボケか、心の余裕のなさからくるのか、なんだか今日はいつもより時間の流れが遅く感じた。


重い足取りで帰路に着く。