でも、もし私がハルマの気持ちに答えられなかったら?今までと同じように接することはもう出来ないだろう。
彼と付き合うことは出来ないけれど、これからも仲良くして欲しいだなんて虫のいい話だ。


「そんな顔させたかったわけじゃねえよ…今日はもう帰るな。」

「あっ……」


引き止めることも出来ず、ハルマの後ろ姿を
ただ見つめる。
これからどうすればいいんだろう。考えることが多すぎて、頭がパンクしそうだ。


そこからどう帰ったのかは覚えていない。気づいたら家に着いていて、ご飯を食べる気にもなれなかったのでお風呂に入ってすぐベットに横になった。
お兄ちゃんはすごく心配していたけど、人と話す気分にはなれなくて、少し冷たく接してしまった。