強がるものの、中々コーヒーに手を伸ばすことが出来ず、渋い顔をしたまま座っている。
「……アハハッ!ハルマもコーヒー飲めないんじゃん!」
つい我慢しきれず吹き出してしまう。人のことを子供舌だの言っておいて、自分も一口も我慢出来ないくらいコーヒーが苦手だなんて。
ハルマは恥ずかしそうに顔を赤らめ、ムッとした顔をするも、何かが吹っ切れたように砂糖をガっと掴んで、10個ほどコーヒーに入れる。
「あれ?もうかっこつけるのはおしまい?」
「……もういい、こうなったらどうやってでも全部飲んでやる。」
砂糖だけでは足りなかったのか、コーヒーを一気に飲んだと思ったらすぐにケーキを口にかきこんだ。
もうすでに恥は捨てたようで、妙に堂々としている。
