やいやい騒いでいるとすぐに注文した商品が届く。このお店は味が良いだけではなく、提供も早いのだ。自分のことではないのに誇らしい気持ちになる。


それぞれ頼んだ商品が前に置かれるが、ハルマは急に硬い表情になる。


「どうしたの?きらいな食べ物…あるわけないよね。」

「いや、別に……」


なんだか煮え切らない態度で、しどろもどろと話し始める。不思議に思うが、聞いてもどうせ素直に答えないので気にしないでパフェを食べ始める。


ハルマもコーヒーに手をつけ、一口飲んだかと思うと、すぐにむせてしまった。


「ど、どうしたの!?」

「ゲホッ…っ、なんでもねえ。」


再びコーヒーに口をつけるものの、さっきと同じようにむせている。
もしかして、本当はコーヒー飲めないんじゃない……?


「ねぇ、」

「…っ、たまたまむせただけだ!」