溺愛サバイバル!?


「ご注文を…おや!今日はお兄さんとではないんだね。彼氏さんかい?」

「え!?」


注文を取りに来てくれたのはたまたま店長さんだった。兄と来た時に何度か話したことがあり、私たちのことを覚えていたのだろう。
でもまさかそんな勘違いをされるだなんて、早く否定しないと…!


「いや、違くて……!」

「あぁ、ごめんごめん。注文を取りに来たんだった。どうされますか?」


照れ隠しだと思われたのか、そのまま私の言葉は流されてしまった。ハルマも気にしていないようで、そのまま注文を続けてしまうし、誤解をとくことは出来ず、私だけが過剰に反応しているようでなんだか恥ずかしい。


「ははっ、まさかカップルに間違えられるなんてな?」

「もう…!なんでハルマも訂正してくれなかったの!?」


文句を言っても聞く耳を持たず、ケラケラと楽しそうに笑っている。この男は、いつだって私が困る様子を見て楽しむのだ。憎らしくて仕方がない。